「わくわく授業」を最近、見始めました。ほんとうに、毎回、勉強になりますし、気がつくところがあります。この番組で紹介されている先生方は、たぶん、それぞれの方が自分の経験と工夫で授業を作られていると思うのですが、このようにして作られた授業は自然と子ども理解をふまえたものになっているようです。今回の授業では、現在の自分がどういうきっかけで形成されたのか、将来、どんな仕事をしてみたいかプレゼンするというものでした。プレゼンするということ自体が目標になりますよね。これは、やる気を出させるうえで大事な要素です。さらに、目標を明確にすることも重要ですね。蓮見信夫先生は、プレゼンのスライドを作っていく上で、まず内容をシートに書いてみようと提案しました。このような工夫は、様々な授業で用いられると思いますが、これはプレゼンの構成を考えるなかでとても大切なプロセスになっています。頭のなかで考えただけではなかなかストーリーがまとまらない子どもがいるかと思います。私も、講義や講演の内容を考えるときに、スライドそれ自体を作っていくなかでそれがまとまっていくような気がします。それと、実は我々が思考する時に同時に思い出せる数(量)には限りがあるのです。人間はたくさんの記憶をもっていますが、その時に思い出せる数は限られます。これは、思い出した記憶をホワイトボードに書き留めておくことに例えられます。したがって、頭のなかのホワイトボードの広さが限られているのであれば、頭の外のシートに書いておけばいいわけです。
それと、もう一つは、子どもたちはこれまでの学校生活のなかでどのように友達と関わってきたか振り返ることになります。このなかで、おそらく子どもたちは他の子どもからどのように理解されてきたのか、も再考することになるでしょう。このような活動を通して他者理解が深まりますので、学級全体の雰囲気をさらに良いものにしていくことになるのでしょうね。
この授業でわかるように、ITをコミュニケーションの道具として活用していくことは、やはり現代社会で求められているし、その重要性は益々今後高まっていくことでしょう。道具としてどう使いこなしていくか、子どもたちに教育することが求められていくでしょう。教育の本質的なところはそのままに、社会の変化にどう対応していくかが今の教育に問われています。かの老舗「とらや」がいまの消費者に受け入れられているのは、かたくなに伝統を守るだけでなく時代にあわせて味を変化させているといいます。